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浴室リフォーム工事診断

自分でできるリフォーム診断

お風呂は毎日入っている人でも浴室そのものの傷みにはなかなか気がつかないものです。
そこでプロも実践する浴室の「傷みチェック」の方法をご紹介します!
 

在来工法のお風呂をお使いの方なら誰しも「ちょっとタイルのところに隙間ができてる?」という症状を目にされたことがあるのではないでしょうか? 
実はこの”ちょっと”大変なことになる場合があります。(全てではありませんが・・・)

以前あるお宅で浴室リフォームをさせていただいたときの写真が下のものです。

浴室リフォーム後、まだ10年足らずで一見まだまだ使えそうなキレイな浴室でしたが…
いざ解体してみると、浴室周りの木という木がシロアリの被害にあっていました。
周辺の木材が湿気を含み、手で触れるとボロボロと崩れてしまいます。

ひどいところでは高さ2m近い高さのところまで蟻道(シロアリの通り道)が見られました。

原因は
●浴槽と床タイルの間のほんのちょっとした隙間。
●それと入口ドア枠とタイルの間のほんのちょっとした隙間。

主にその2ヶ所でした。
 

浴室工事前     浴室ドア枠解体後
工事前 一番傷みがひどいところを撮影   解体すると… 下枠の下地や土台が水浸しでした…
 

このお宅は敷地周辺の水はけがあまり良くなく、たまたまシロアリが発生しやすい立地条件であったことと、以前に行われた水まわりの大規模リフォームの際に周辺木部の防腐・防蟻処理が甘かったことが被害を大きくしたと思われます。

もうちょっと早く浴室の傷みに気がつき適切な処置をしていれば、あるいはリフォーム工事の際にもっと厳格に防蟻処理が行われていれば、少なくともあと5年~10年は長持ちさせられたかもしれません。
 

浴室リフォーム診断 ~在来工法浴室編~

在来工法浴室とは「床や壁がタイル等でできた浴室」とお考えください。

在来浴室パース
 

図にかんたんに書き出しただけでもこれだけのチェック項目があります。
しかし大きく分けて「隙間」「ヒビや割れ」、「タイルの浮き」の3つが診断のメイン項目です。
 

●隙間
水はどんなに狭いところにも入り込んでいきます。
チェックの優先順位は床と床に近い場所からです。
特に「壁タイルと床タイルの隙間」「浴槽とタイルの隙間」「入口ドアとタイルの隙間」の3ヶ所は最重要ポイントです。
よく水に触れる場所でありながらもっとも隙間ができやすい場所なのです。

この箇所に隙間ができやすい原因は2つ。
1.建物の振動
地震や台風の時はもちろん、普段から様々な要因で体に感じないレベルでも家は揺れています。
そのため「壁と床の取り合い部分の目地」、「壁と壁の取り合い部分の目地」や「モルタル壁入隅」は経年と共に隙間が生じやすくなっています。

2.異なる物質の膨張率・収縮率の差
浴室は温度差の激しい環境のため、「浴槽とタイル」や「ドアとタイル」など、異なる物質が接する箇所は膨張率・収縮率の差により隙間が生じやすくなります。

在来浴室の場合はこういった理由から、隙間が生じやすい上記の箇所に、水の侵入を防ぐためにあらかじめコーキングを打つことが一般的な施工方法となります。
 

調べ方は目視で十分です。
ちょっとでもすき間が空いていればアウトです。
メモ用紙一枚でも入るすき間があれば水が浸入し、将来的に内部から傷んできますので、タイル目地材、目地補修材、コーキングなどですき間を埋めてください。
ちょっとした場所であってもしっかりと実施しないとすき間がふさがらず、よけいに水が入りやすくなったりする場合があるので、施工方法を十分に確認した上で丁寧に実施してください。

該当箇所にあらかじめコーキングが打ってある場合でもコーキングの劣化により水が浸入することがあります。
コーキングが切れたりめくれ始めたりヒビが入りだしたらコーキングの打ち替えの時期だと判断できます。
 

●ヒビや割れ
物を落としたりぶつけたりしていない、地震があったわけでもないのにタイルやモルタル自体にヒビが入ったり割れてしまう場合は、タイル等の下地に漏水など何かしらの異変が起こっている可能性があります。

まずはどこかに隙間がないか、タイル目地の欠損などがないかを確認してください。
もし隙間を見つけたらまずはそこから処置しましょう。
またヒビが入ったり割れたタイルはそのまま放置すると大変危険ですので、手や体を切ったりしないようにアルミテープやコーキングで応急処置してください。
タイルの割れ替えは一般の方にはなかなか困難なので業者に修理をお願いしましょう。

なお建物の地盤の傾きなどが原因で浴室のタイルやモルタルにヒビ割れが起きる場合があります。
地震にも遭っていないのに、あまりに広範囲のタイルに割れが発生している場合などは地盤の影響も考えられますので、専門家に調査を依頼した方が良いでしょう。
 

●タイルの浮き
タイルの目地はあまりに劣化したり欠けや割れがあると水を浸透させてしまいます。
表面上は分からないのですが、長年水が浸透するとタイルの下に水や湿気が回ってタイルが下地から剥がれ、浮いた状態になることがあります。
タイルの浮き=水分が浸透・浸入している という判断ができますので将来的に注意が必要です。

調べ方はちょっとコツがいります。
タイルを傷めない程度に硬いもの(マッキーなどのマジックペンが良いかも?)をタイルに当て、そのままタイルの上を手の届く範囲で広めに軽く擦ります。
そうすると当然「カラカラ」と音がしますが、その音が変化したり高くなったりする場所があればそこが浮いている可能性があると判断できます。
タイルが下地に密着しているかどうかを判断するわけですね。
ちなみにプロは打診棒(パールハンマー)という専門の道具を使います。
 

対処の方法は症状によっていろいろですが、目地補修やタイルの部分的な貼替等も含め、傷んでいる箇所を早めに徹底的に治すことが重要です。

修繕が必要な箇所が多くなってきたらユニットバスへ工事をすることも検討していただいた方が良いかもしれません。
 

浴室リフォーム診断 ~ユニットバス編~

ユニットバスの浴室リフォーム診断です。
少なくとも20年以上お使いのユニットバスで傷んでいる場合は、本体交換を行う方向で検討してください。
 

ユニットバスパース
 

ユニットバスは年々材質や工法・形状などが進化しており、ひとくくりにユニットバスといっても、20年~30年前のユニットバスと最近のユニットバスとではあらゆる面で雲泥の差があります。

昔のユニットバスは壁パネルの傷み・浴槽本体の傷み・各部のシール切れなどがよくみられます。

特に壁パネルの腐食は昔のユニットバスでは多くみられます。
最近のユニットバスと違い、床パンとの取合のところに水がたまりやすい形状のものが多く、ぽっかり穴が開いてしまうとそのまま床下に水を流してしまう可能性もあるのでユニットバスとしては致命的です。
応急処置としてはアルミテープを貼るなどの方法がありますが、あくまでも応急処置なのでできるだけ早く修理かユニットバスの交換をおすすめします。

また事例としてはまれですが、万一浴槽のヒビ割れや床パンのヒビ割れなどがあった場合は、これもできるだけ早く修理かユニットバスの交換をおすすめします。
もともとボートなどに用いるような強い素材でできていますが、最近のユニットバスと違い二重パンなどの構造になっていないものもありますので、水漏れがそのまま床下に流れてしまいます。

ユニットバスは在来浴室のように徐々に漏水の症状が現れるのではなく、一度水を通してしまうと止水や修復が非常に困難ですので、早めに対応いただく方が良いかと思います。

またユニットバスは浴室そのものが工業製品ですので、メーカーに部品の在庫がなくなれば修理ができません。

ユニットバスの明確な製品寿命はメーカーから提示されてはいませんが、だいたい20年程度ご利用なら交換も視野においていただく方が良いと思います。

ちなみに弊社ではユニットバスに対するFRP補修や塗装補修に関しては、一時的な延命措置でしかないと考えておりますのでそういった修復は実施しておりません。

既に20年以上経過したユニットバスで浴槽や床パンに割れやヒビがみられる場合は、後々のことも考え基本的にユニットバス本体の交換をおすすめしています。
 

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