給湯器も一緒にリフォーム!
給湯器は文字通り「お湯を供給する設備」です。
キッチンや洗面所でもお湯は使いますが、なんといってもメインは浴室!
浴室のリフォームと同時に給湯器を交換される方もとっても多いです。
一度お家の給湯器をチェックしてみてください!
給湯器と風呂釜
給湯器は戸建住宅なら浴室か台所付近、マンションなら廊下の玄関の横のパイプスペースかベランダに設置されているのが一般的です。
そこからお湯を浴室、台所、洗面所などに供給しています。
一方、風呂釜は浴槽のお湯を沸かすための機器で、戸建の場合は浴室のすぐ横の建物外部に設置されている場合が多いです。
団地などに多く設置されているバランス釜は浴室内に設置してあります。
近年では給湯器の機能や性能が向上しており、給湯器でお湯はりや追焚をすることが多くなってきたため、風呂釜は生産数が少なくなってきています。
またユニットバスは基本的に給湯器から循環アダプタを経由してお湯はりや追焚をすることを前提として設計されています。
そのためあえてユニットバスで風呂釜を使おうとすると余計なコストがかかったり、後々のメンテナンスでも色々と手間がかかったりする可能性もあります。
なので風呂釜をお使いのお宅で浴室をユニットバスにリフォームする際には、同時に風呂釜から給湯器へ交換するのがベストだといえます!
風呂釜 給湯器
給湯機器の歴史
数十年前まではガス機器はキッチンに瞬間湯沸器、浴室に風呂釜と役割を分けて設置していました。
しかし給湯器本体の機能や性能が向上し、キッチンや浴室を同時に利用しても十分なお湯を供給できるようになったため、住宅の給湯を全て1台の給湯器が担うようになったのです。
おかげでキッチン内にあった邪魔になったり中毒事故の危険がある瞬間湯沸器を設置しなくてすみますし、浴槽には温かいお湯でお湯はりして入浴することが一般的になりました。
また給湯のための機器が一つで済むのでメンテナンスの費用なども安く抑えられますし、台所リモコンのボタン一つでお風呂を沸かすといったようなこともできるようになりました。
まあ給湯器が壊れれば家じゅうのお湯が出なくなるということだけが唯一デメリットでしょうか?
現在ではよりエネルギー効率を向上させた「エコジョーズ」のようなガス料金を考慮した給湯器が一般的に普及しつつあります。
またガスではなく深夜電力でお湯を沸かしてタンクに貯湯し必要なときに利用する「エコキュート」など、より効率的で家全体のエネルギーを考慮・重視した給湯設備なども登場し、家庭で使うエネルギーがインフラを含めてさらに変化しようとする時期に突入しています。
給湯器を浴室と一緒にリフォームするメリット
生活の中で「お湯を沸かす」という行為ともっとも密接な場所は浴室です。
逆に言えば給湯器の主な役割はお風呂を沸かすことともいえます。
そのため給湯器から浴室への距離は防火上や設計上の許す限りより近くに設置するのが理想です。
そうすることで温かくなる前の捨て水をできるだけ減らすと同時に、沸かしたお湯をできるだけ早く冷める前に浴室に届けることができるからです。
集合住宅などで防火上、設計上の制限のあるケースを除けば、給湯器は基本的に浴室の近くに設置されているはずです。
そのため配管工事や給湯器リモコンの配線工事が一連の流れで行えることが多いため、それぞれ単独で工事をするよりも割安になることが多いのです。
また浴室に新しく追焚機能をつける場合は、給湯器を追焚機能付の商品に変更すると同時に、浴槽内に循環アダプタを設置し、浴槽と給湯器の間に追焚配管をする必要があります。
そのため必然的に給湯器と浴室とを同時に工事をする必要性が出てきます。
追焚配管の工事も給湯器と浴室が近ければ近いほど一連の流れで作業ができるため、給湯器だけを単独で工事するよりも割安になる場合が多いのです。
「ウチのお風呂も追焚ができるようにしたいな」
こういう方は給湯器と浴室を一緒にリフォームするのがベストタイミングなんですよ。