ユニットバスのオプション
追い焚き
近年ではごく普通に取り扱われている追い焚き機能ですが、ユニットバスのカタログでは基本的にオプション扱いとなっています。
当然ユニットバスの浴槽に循環アダプタを取付けただけでは追い焚きはできません。
まず給湯器に追い焚きの機能が備わっていることが必要です。
既存の給湯器に追い焚き機能が備わっていない場合は給湯器もあわせて交換が必要になります。
浴槽のぬるいお湯を給湯器に送り温めてまた浴槽に戻す機能なので、給湯器と浴槽の間に追焚配管を接続する必要があります。
循環アダプタと追焚配管はオプションとして調達します。
リフォームの際に給湯器本体を交換しない場合は給湯器リモコンは再利用します。
窓
ユニットバスの窓があると開放的で気持ちがいいものです。
リフォームの際はもともとある窓に合わせてユニットバスの壁をカットし、窓枠部材を取り付けます。
新築やリフォームで窓を新設する場合は、ユニットバスを設置する前に建物側に窓の取付工事をしておく必要があります。
マンションの場合は窓の工事が不可能ですので、既存の窓の位置に合わせて壁パネルをカットしてユニットバスを設置しますが、窓の位置によってはユニットバス自体が設置できない場合もあります。
設置する窓はカタログ掲載のものも可能ですしサッシメーカーの商品も設置可能ですが、浴室の温度は窓から冷める割合が大きいのでペアガラスを採用することをおすすめします。
窓や窓枠の色も選べるのでカラーコーディネートが可能です。
手すり
ユニットバスの中のオプションで最も採用されることの多いものではないでしょうか?
手すりの取付位置は標準的な位置がありますが、お住まいの方の体型や使い勝手によって取付位置を変更することも可能です。
シャワーフックと一体化した手すりもあり、デザイン的にもスッキリとおさまります。
また完成したユニットバスに後から取付できる手すりもありますので、必要になったときにいつでも取付できます。
手すりの形状はI型とL型とありますが、取付位置も数も施工業者や専門家の意見を聞きましょう。
形状や位置が違っては役に立ちませんし数が多すぎてもかえって邪魔になってしまう場合もあります。
換気暖房乾燥機
最近はやりのオプションです。
換気・暖房・乾燥・涼風の機能が一つになっており様々な生活パターンに適応するための機器です。
エネルギーの供給方法により「電気式」と「温水式」があります。
電気式には「100V」タイプと「200V」タイプがあります。
●換気
通常の換気扇と同等の働きをします。
24時間換気運転も可能です。
●暖房
冬季などに浴室を暖房する機能です。
温度変化によるヒートショックを防止します。
●乾燥
梅雨時期などに衣類を乾燥させる機能です。
天候で家事が制限されないため人気です。
●涼風
夏季の入浴の際ののぼせなどを防止する機能です。
また、暖房と換気だけの機能を持ったものや、洗面所を暖房できるオプションなどもあります。
温水式ならミスト機能付の換気乾燥暖房機も人気です。
断熱・保温
高断熱浴槽とは別にユニットバス全体を断熱材で覆い、断熱保温するオプションです。
浴室内の暖かさを保ち温度変化によるヒートショックを防止します。
また温度を保つことによって省エネにも貢献します。
特に寒冷地や建物北側の浴室などでは保温効果は絶大です。
あとから施工ができないので寒さが気になるお宅では導入をおススメします。
浴室テレビ・浴室オーディオ
ユニットバスに設置する防水テレビ、サウンドシステムです。
ゆったり入浴したり半身浴される方に大変人気です。
防水テレビを新設する場合は電気工事に加えアンテナ線工事が必要です。
またDVDなどの外部機器を接続する場合は別途配線工事が必要です。
付属の防水リモコンでテレビの操作ができます。
浴室オーディオは洗面室等の壁面に設置される入力端子にプレーヤーなどを接続してユニットバスに設置したスピーカーから音楽を聴くことができます。
ジェットバス
ご家庭でマッサージ効果のあるジェットバスが楽しめます。
大がかりな工事が必要ないため導入が簡単です。
ジェットバスを作動させると振動や音がします。
そのため戸建の2階以上やマンションにジェットバスを設置する場合は注意が必要です。
調光システム・ヒーリングライト
ユニットバスの照明を調光してリラックス効果をもたらす機能です。
照明を薄暗くしてよりリラックスする空間を作り出せます。
ヒーリングライトは浴槽内の照明で、これもリラックス効果をもたらす機能です。
幻想的な空間の中で日々の疲れを癒せます。
残り湯配管
あらかじめ浴槽と洗濯機をつなぎお湯取りホースの出し入れをすることなく、残り湯を浴槽から洗濯機に汲み上げることができます。
お湯取りホースの出し入れの手間がないので大変便利です。
浴槽の専用アダプタと洗濯機側、その経路に配管の工事が必要です。
また洗濯機の種類によってはこのオプションが使えない可能性もありますので事前に確認が必要です。
間仕切りユニット
ユニットバスと脱衣場や洗面所との間の壁を収納にしたり、シースルーのガラスにするなどのオプションです。
明かりや視界が通ることでユニットバスと脱衣場双方に解放感が生まれます。
またデザイン的にもモダンな雰囲気が味わえます。
メーカーによっては浴室壁を薄くして洗面所を広げる間仕切りユニットもあります。